「恩返し」の積み重ねで「理想の未来」を作る!_1/2

~フィットネス業界向けAIベンチャーの挑戦~
株式会社Opt Fit
代表取締役 渡邉 昂希 氏

水泳に打ち込んだ学生時代

Q:中京大学在学時に体育会水泳部に所属してらっしゃったとのことですが、水泳は幼少期からやられていたのでしょう。本格的に取り組むようになったきっかけはありましたか。
4歳からなので、幼稚園年中ぐらいからずっとやっていました。
皆さんもしかしたらご経験があるかもしれませんが、まあ親の影響と成り行きですね。
「とりあえず泳げるように」と言われて始めた水泳でしたが、小学校低学年ぐらいのときには、もう選手クラスというか、がっつりやり始めていました。
気づいたらずっと水泳ばかりの生活になっていました。
Q:水泳以外のことに関しても、子供の頃からアグレッシブなタイプの方だったのですか。
いや、そんなこともないです。習い事はそんなに多くなく、あんまり自己主張も強くなかったかもしれないですね。
今もそんなに強くないですけど…笑
そんなに自己主張がなく、かといって地味でもなく、本当にどのクラスにもいるような学生でした。
Q:学生時代はどういうキャリアをイメージされていたのですか。
大学のときはずっと水泳ばかりやってたので、本当に世間知らずな学生でした。
体育会だったので寮生活をして、もう本当に水泳づくしでした。大学の時が一番辛かったですね。
自分の実家が自営業だったので、自分自身も「起業はしたいな」と、ずっと思ってはいました。別に特別な理由・目的があった訳じゃなくて、ただ単に憧れとか、かっこいいからっていう感じだったんですけど。
ただ、気づいたら大学までずっと水泳だけをやってきていたので、何か起業っていっても何したらいいか分からない、というような感じで。
とにかく水泳やってるけど、「本当にこれでいいんだっけ」みたいなことをずっと考えていた学生時代でしたね。

起業に向けて、一歩踏み出したきっかけは「メルカリ」

大学生時代、メルカリが流行りだした時期だったんです。それで、寮生活だったのでバイトも禁止だったんですが、日曜だけオフだったので、日曜はちょっとみんなで遊びたかったし、大学生のうちは服も買いたいじゃないですか。親から仕送りしてもらっていたのですが、ただやっぱりちょっと十分に遊ぶとか、ちょっと良い服買うには足りないみたいなのがあった。

部屋にあるいらないものとかをメルカリでちょっとこう売るっていう体験をして、そのときにこう、シンプルに素晴らしいなって思ったんですよね。自分みたいにバイトもできない人間でもITのアプリ一つで、そういった、お金を稼ぐ体験ができるみたいなのは素晴らしいなと思っていました。自分自身もやっぱり、「起業」イコール「人々に感謝される」って(意義を感じられる)対価じゃないですか、お金もらって。なのでそういった素晴らしいサービスを作りたいっていう思いは、もちろん起業を志す段階で目的としてありましたね。

ではそれを何で実現していくかってなったら、メルカリとかに触れたんで、やっぱITだなっていう感覚でした。直感的にITがいいなって思ってですね、そこから(新卒入社は)ITサービスを作っている事業会社、ベンチャー企業に行きたいなと思って活動しました。ちょうどそれが大学3年生ぐらいかなと思います。

短期集中勝負で突破した新卒就活

体育会の水泳部に入っていたので、就活する目的で部活を休むことがあまり歓迎されなかったのです。
大学3年生のときに、唯一、ゴールデンウィークぐらいに、なんとか4日間ぐらいだけ休みがあったのです。(珍しく長期休みが4日間ぐらい。)そこで絶対就活決めてやろうと思って、そこの休みでとりあえず東京に行って、その期間で面接させてくれる企業を探したのです。なんかもうITサービスで事業会社っていったら東京ばっかりだったんで、東京がいいなと思って、東京のITサービスをやってる会社を自分で色々と調べました。

なんか面白そうだなと思ったところに、「面接させてください」みたいなDMを送って、(ちょっと正確な数字は覚えていないのですが)5社~10社ぐらいは返信を頂きました。それで、その4日間ぐらいでまとめて面接して、一番最初に内定を頂いた会社に行きました。
その時点で自分の軸があったので、もうそこだけ受ければいいやっていうのと、とにかく活動時間がなかったので、あんまり3次面接・4次面接など複数回面接を受けられなかったのです。
そうしたらもうそこで決めるしかないという腹くくりでした。ベンチャーだったら面接が1回とか2回と割と早いので、それもあって助かったなっていう感じでした。

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創業時から、今までの苦労話

Q:一度目の起業、そして、現在のOpt Fit創業当時から今まで振り返ってみて、特に大変だったこと、苦労したことっていうのはどんなことがありましたか。

起業してから大変なことはたくさんあるんですけど、何か学生の時の方がつらくて、今はその当時ほどは辛くはないです。大学の時に辛かったのは、やはり目的がなかったんですよ。水泳をやることの目的ですね。今やっていることが、将来に繋がる感覚が何も無かったので、辛かったです。ただ、起業してからは自分がそれをやりたいと思ってやってるので。部分的にはいろんな業務とか、しんどいこともありますけれども、なんかつらいとか、ネガティブな感情っていうのはあんまり湧いてこないくて。何かこう、「めちゃくちゃつらい想い」みたいなのが思い浮かんでこないですね。

ただもちろん色々あったので、特に1回目の起業のときとかは、スモールビジネスからスタートしたんですが。最初やってたときは、自分で作って営業にも行って、「こんなのいるわけないだろ」(と言われる)みたいなのが全然普通にありました。「やめた方がいいんじゃないの」みたいな厳しい言葉を営業先から言われるとか、逆にアドバイスをもらうみたいなことも多かったです。「いや俺だったらこうするけどね」みたいなことを言われたりとかも全然あったんで、そういうのはまあ、つらいというか悔しいところはいっぱいありましたね。

Q:厳しいご意見に対して、どのように受けとめるのですか。
気にはしましたけど、でももう自分で決めたことだったんで、まずは1回真摯に受け止めて、改善できるところは改善してっていう感じでした。1個ずつ、徐々に。
あとはやっぱり信念を持ち続けるみたいなところが大事かなとは思ったので、そこはしっかりと信念を持ちつつでした。
1回目の起業したときの事業は、別の企業に売ってるんですけれども、その理由としても、何か自分が本当にやらなきゃいけないのかとかっていうのを立ち帰ったりはして、自分じゃない方がいい場合もいっぱいあると思うので、(会社の成長とか考えた際に、)その辺はトータル的に見てやってきたかなと思います。

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今回お話をお伺いしたのは・・・

株式会社Opt Fit
代表取締役 渡邉 昂希
1994年 愛知県名古屋市生まれ
中京大学 スポーツ科学部 出身

4歳から大学4回生まで続けた水泳競技を引退後、都内のSaaSベンダー企業に新卒入社し、メディア事業やSaaS事業のバリューチェーンに幅広く従事。その経験を活かし、24歳で起業しスイミングスクール向けのメディア事業を展開し1年後に全国展開を視野に入れ、上場企業へ事業売却を実施。「AIと人間が共存できる社会を作りたい」といった思いから、株式会社Opt Fitを設立。

フィットネス業界の変革者
「AIと人間が共存できる社会を作りたい」

Opt Fitは2020年3月に創業以来、AIと人間が共存するエコシステムを構築することをミッションとして掲げており、独自のAI技術により、従来は現地に人がいないと実現できなかった遠隔でのジム運営など、効率的なジム運営を可能にし、フィットネスジム運営の効率化に貢献しています。主要サービスである「GYM DX」は、2024年1月時点で、大手フィットネス企業の店舗をはじめとする1,200店舗超に導入されており、急成長中の注目企業です。

会社名:株式会社Opt Fit
所在地:東京都新宿区新宿1-6-3

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